竹屋修彫刻展 (3 月 18 日まで、ギャラリーパスワールド = 岐阜市栗矢田町 1 の1。火曜休み )
学生時代から一貫して人体をモチーフにした彫刻に取り組み、二科展や各地のコンクールで高い評価を得てきた竹屋。「自分をさらけ出すのが怖くてやらなかったが、逆に出さないと仕方ないところまで追いつめられた」という心境の変化から十八年ぶりに開く個展には、朽ちかけた古代彫刻のように独特の存在感を放つ新近作二十点が並んだ。
素材は陶。表面に細かくひだを刻み、高い温度で焼き締められている。「日記のように毎日作っていく意味を込めて」タイトルの冠にはすべて「記録」とつけたという。
「記録ひとの形について」 = 写真 = は、年輪があらわになった老木を荒々しく削ったような半身像。地面に脚を投げ出して座る男性像やいすに座る小型の人物像も、体の一部が崩れていたり、背中に不定形の土塊がくっついていたりしていびつだ。土や自然に還るような造形は、抜け殻のような表情と相まって、生と死を強く意識させる。そしてそれは、人の形を生きた「人間」にしている、形にできない生命の本質への賛歌のようでもある。
一九五八年生まれ、岐阜市在住。二科会会員。 ( 陽 )
中日新聞 夕刊
2006.02.23 |