独特の生物観絵筆に
岐阜の佐藤さん地元で初の個展
犬の輪郭に細かくヘビや鳥などの生物を描き込み、独特の生物観を表現する〃絵師"の佐藤昌宏さん(四七)=岐阜市中1=の個展が十八日まで、同市栗矢田一町のギャラリー・パスワールドで開かれている。
佐藤さんは幼稚園のころから、山の中で昆虫などを観察し、絵を描き、粘土細工をしていた。町中の日常の生活とは別世界に溶け込む魅力に取りつかれたという。一見、グロテスクにも映る作品は、生き物の存在感の裏返しでもある。「人が胎児期に、魚類、は虫類など進化の過程をなぞるように成長する。一つの生命体には、かつての多くの生命体が含まれている」。身近な犬を題材に、その記憶をよみがえらせる試みだ。
佐藤さんは岐阜大教育学部・美術教育講座の教授。「教えて給料をもらっており、画家という、世間を超越した形になれない」。"絵師"を名乗る理由だ。
地元岐阜での個展は初めて。絵画作品はサムホールから100号の大作まで約二十点、素焼きの犬や馬に細かく生き物を描き込んだ作品十点を展示。水曜定休。入場無料。問い合わせは同ギャラリー=電058(263)3682=へ。
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