野焼きのオブジェなど並ぶ
岐阜市 藤田昭子さん作品展

陶彫や国内外で制作した野焼きの大作などで知られる彫刻家藤田昭子さん(六四)=神奈川県平塚市=の岐阜県内では初の作品展が、二月末まで岐阜市栗矢田町、ギャラリーパスワールドで開かれている。
藤田さんは、「土」を素材に制作し続け、さらに大地そのものをキャンバスに野外焼成した大作を、ブラジル、カナダ、オーストラリア、ドイツ、インドなどで手がけ注目を集めた。国内では新潟県長岡市で高さ四b、幅十五b、奥行き五・五bもの作品「原・集落」などを建立している。「大地にささげるメッセージ」と題した作品展では、素焼きのオブジェや泥人形など大小約五十点を展示。また、最も原始的であり、根源的な焼成方法の野外焼成など、藤田さんのこれまでの取り組みがうかがえる。「土は生命の歴史そのもの。無数の穴や迷路のつらなりを自由に楽しんだり、あるいは集合体、集落、都市と見ていただいてもかまわない」と藤田さん。昨年は、ルーマニアで「ハマンジャの船」を制作、"大地に浮かぶ船"が新しいテーマになっている。

原初的な土の焼き物を制作し続ける藤田昭子さん=岐阜市栗矢田町、ギャラリーパスワールド

岐阜新聞 1999.1.30


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