| 県立岐阜盲学校中学部の生徒たちが三日、美術の授業の一環で、岐阜市栗矢田町のギャラリーパスワールドを訪れ、展示された彫刻作品に触りながら鑑賞の学習をした。(小中寿美)
このギャラリーは、県内外の彫刻家六人による作品展を開催中。盲学校から依頼を受けて彫刻家に掛け合い、陶土やブロンズの作品約二十点について、全盲や弱視の生徒が手で触れてもいいように許可を得た。
訪れた生徒六人は、作品を取り囲み、手のひら全体であちらこちらを触りながら、形や素材を確かめた。
米国の囚人を表現した作品は、顔の部分に触れて「泣いてるみたい」。車輪がついた乗り物のような作品には「中に入れそう。乗ってどこかに行きたいな」−。感じたことをどんどん口にし、ギャラリー経営者の星屋和子さん(五五)は「すごい想像力。視覚からのイメージで見るより、ずっと豊かね」と驚いていた。
こうした鑑賞の機会はまだ少ないといい、引率した堤鉄博教諭は「生徒たちは「冷たいから石だ」とか素材にも敏感。彫刻家の作業の跡にも気付くことができる。創作するときのエネルギーにもなります」と話している。作品展は十三日まで。
中日新聞 岐阜近郊総合版 2004年6月3日
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