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旺盛な創作活動を続ける県内外彫刻家六人の作品展が、岐阜市栗矢田町のギャラリー・パスワールドで開かれている。テラコッタからブロンズ、大理石とさまざまな素材を駆使した約四十点。県作家では高田吉朗さん(四六)=大垣市木戸町=、竹屋修さん(四五)=岐阜市長良=が、それぞれのテーマ、表現を追求した陶彫作品を出品している。六月十三日まで。
出品者は高田さん、竹屋さんはじめ、県外から藤田昭子さん(一九三四年−、平塚市)、松本雄治さん(五三年−、横浜市)、湯川隆さん(六一年−いわき市)、海外からセルジョ・チェルヴエッティさん(五七年−イタリア)。
作品は、高田さんが陶土と木片によるオブジェ、竹屋さんが陶土による人物像。国内外で大規模な野焼きモニュメントも制作している藤田さんが、増殖し続けるような連作「牀座(しょうざ)」。松本さんは、豊満な肢体の中に大らかな力強さと豊かさがあふれる「BIGMAMA」など素材も多様な女性像。イタリア留学後間もない湯川さんが、安らぎの中に精神的な緊張感をたたえたテラコッタの女性像「天使の休息」など。またセルジョさんが、大理石とブロンズとの異質な素材で構成した「古代の象」「礼拝堂」など。モチーフも表現スタイルも異なる独自の空間を保ち、見る者を飽きさせない。
高田さんはいずれも「陶」と記した大小十点。うち陶片の箱が三体重なる高さ一b余の新作には車輪も付いている。高田さんは素材そのものが持つぬくもり、生命感漂う作品を手がけているが、その形も卵型から、近年は木の脚をつけた作品も。新作は、オブジェ内の階段"などとともに新たな広がり、動きをも目指しているようだ。
素朴な素材の感触、実感を手だてに空間を広げていく高田さんに対し、竹屋さんは遠い記憶の中から存在の形を呼び起こしていくようだ。展示は「記録'04・VO1」から「記録'04・VO4」までの四点。長年人体を追究し日本現代陶彫展賞、二科賞なども受賞している竹屋さんだが、一度練り上げた人物像を分解して焼成し、さらに再構成する制作過程で新たな展開も見せている。今回の出品作には、いずれもその表面に無数の線条が刻み込まれている。
「表現の形を求めてではなく、線を刻む行為そのものが今の制作の営みの中で欠かせないから」と竹屋さん。人間存在探究の本質的なテーマを見すえた制作は、分解と再構成という異形の形をとりながらも、不思議な存在感と繊細な美しさを生み出している。
岐阜新聞 5月31日
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